beloved | 作品解説

これもまた、元の文章が英語なのでそのまま日本語にすると変になる。。
と言うことで、原文(instagram)とは別の表現も含めて書いていきます。


この作品は私がこの夏にお世話になったジェロッドと
彼の大切にしている庭(めちゃくちゃ広い)から影響を受けて描きました。

彼の家に深夜に着き、翌朝起きて広い庭を見たら、青い鳥がいました。
私は人生で初めてブルージェイを見たので、「あんな鳥がいるの?!めっちゃ青い」と驚いた。

振り返ってみるとジェロッドの存在は私にとって出会う前から、今後の人生の希望をあらわす、
青い鳥のようだった。

彼が私の知らないところで、この滞在を快く引き受けてくれたことを知った時、
私は自分の人生に希望があること、これは人生が上向いていく兆しだと、強く意識した。

彼と私は2019年に東京で出会っていたけれど、ちょっと挨拶したぐらいで、
ほとんど会話らしい会話はなかった。
だから、彼は私の滞在を断ることもできた。
だって、私のことはほぼ知らない、英語もままならない日本人だったから。

私は彼のことを3つだけ覚えていた。
優しい瞳、典型的なアメリカ人男性ではない雰囲気、
そしてものすごく素晴らしく本物のような大きな彼のお花の絵。

彼の王道的な作風は私とは全く違うことをわかっていたので、私はスキルを学びたいと思ったけれど
それ以上に彼のアーティストとしての世界観をもっと学びたいと思った。

結果は、私の期待する以上だった。
彼は自身が素晴らしい画家であるにもかかわらず、ジャッジがなく、良い点を探すことそしてすぐにどうしたら絵がもっと良くなるかも即座に教えてくれる人だった。
彼のワークショップはロジカルで、絵を上達したい人にはとてもいい時間だったと思う。
そしてアーティストを励ます能力も、彼がアートのコミュニティを上手に運営している一つの大きな要素だった。

また、彼は現在画家一本で仕事をしているけれど、その職歴の話も私を励ました。
彼がユニークでありながら、常識を備え、きちんとお客さんや
他のアーティストとのコミュニケーションが取れるのは、彼が培ってきた素晴らしい能力だと思った。

同時に彼は私の個展を提案してくださり、そしてそのための準備に時間をとても割いてくれた。
こんな画家が他にいるだろうか?
弟子作家のために、時間も告知も場所も制作物も与えてくれた。
これは本当に当たり前ではなく、驚異的なことだと思う。
嫌がる人、出来ない人の方が多いだろう。損得で見れば、損でしかない。
けれど彼は本当に喜びを持って仕えてくださった。
まさにその姿はサーバントリーダーであり、
私はずっと自分が求めてきたけれど否定され続けてきた
真のリーダー像を彼から経験し、すごく励まされ癒された。

また彼の、父親としての愛、夫としての愛にすごく影響を受けた。
私は男の人と住む、と言うことを幼少の頃から経験していないので、
滞在の最終日になって気づいたけれど、「良き父親」をやっている人と
3ヶ月も過ごすのはとても新鮮で、本当に貴重な日々だった。


それは、私が直接子供のように愛されたと言う、図々しいことではなく(彼らはめちゃくちゃ若い)、
彼と妻のジェシーが彼らの子供を愛する姿を見て感じながら、
そこに確実にある愛の果実の香りを得た、と言う表現が相応しい気がする。

そして、私は彼やジェシーと車の移動の時やキッチンで話す信仰に関する話もすごく好きだった。
厳しくなく、けれども基礎がしっかりしている信仰を感じ、どれだけ安心しただろう。
彼らの存在は、私のめちゃくちゃに混乱した「信仰とは何か」を整理するのに、
本当に大きな助けとなった。
彼らとの会話の多くを、多くの人と分かち合いたいくらいだ。
信仰の話をするとき、私は何度も泣いていたので、
きっと彼らは私の知らないところで私のために二人で祈ってくださったことだろう。
実際のところはわからないけれど、そんなことも感じ取れるような、
温かく純粋で誠実すぎる彼らだった。

「愛されている-beloved」その感覚を強く感じることができたのは、彼らのおかげだった。

彼は、ガーデニングがデボーションであると言っていた。
オーシャンスプリングスは、すごくエネルギーが高くて強い場所だった。
自然の中にいるとき、創造主が、私たちのことをユニークにそして美しく創造してくれていることも思い出す。
自然の摂理の中で、忍耐や謙遜を学ぶ。
自然の中に、私たちはもっといるべきだと今回とてもとても思った。

彼の庭を見ながら私は思った。もし、彼が2019年にきてなかったら、
きっとこのレジデンスは実現されなかっただろう、と。
そう思うと私の知らないところでも神様は働いていて、5年前は誰も想像しなかった3ヶ月が
素晴らしく用意されていたことに感動している。
神様は、ジェロッドを用いて5年前にすでに種を蒔いてくださっていた。
その実りを図らずとも私は最高の形で経験することができたのは、本当に一方的な恵みでしかない。

ジェロッドは私の青い鳥だ。
彼は私の人生に希望があることを示す兆しだった。

アメリカンっぽくない街に、アメリカンっぽくない家族ができたことは、
最高のギフトの一つだ。