油彩画展「風に色をつけたら(2015年)」から8年ぶりの個展です。
「何者でもない自分なんかが、こんな拙い絵を描いて、何になるんだろう…。時間もかかるし、画材だって高いし。。」
弱気な自己卑下によって一度絵を描くことから遠ざかりやめてしまいましたが、「やっぱり描きたい」という思いが常に心の片隅にありました。でも描き続けていたら自分の大きな扉(人生が変わるような変化を伴う)があるような気がして、取り組むのが怖かったです。
誰しも何かを表現したら(例えそれが小さな発言であっても)人からの反応を得ます。それによって自分の表現の価値を測ってしまうことがあると思います。でも、自分の心が顕れる絵画表現に対し、誰かが評価をすることで、自分にとっての良い悪いの価値を見出していたこと自体が高慢で浅はかなことです。そうわかっていながら、きっとどう思われるかがこわかったのだと思います。「何者でもない自分なんかが」と、自己否定をしていましたが、この出発点では何をやっても例え素晴らしい発明をして世の中を変えたとしても、満たされません。
人間が自己表現をするのは、その存在と尊厳を示す大切な行為です。でも私は大好きな絵を描くことで自分の尊厳を尊重することを無駄だと決めつけていたわけですから、その矛盾に苦しさがありました。
(↑個展を告知した時のinstagramの投稿)
私の絵画活動の原点は、上手いとか下手とかではなく「大好きとありがとうを表現したい」という思いでした。(当時闘病していた恩師への励ましとして。)そこから始めた世界は、本当に彩り豊かで楽しいものでした。
真っ白なキャンバスに、ひと筆ひと筆入れることで、その先に自分が想像した以上の世界の完成を魅せてくれるのが油彩でした。何度でもカラフルにやり直せることを教えてくれたのも。
「夢の中」、まさに絵を描いているときは夢中になって時間を忘れるひとときです。絵画表現は私にとって言語表現と同じように大切です。そしてこれは昔からではなく、大人になって得た宝です。
再開したのは2019年の終わりでした。1作描き上げるまでに時間がかかってしまう私ですが、いつも豊かな気持ちで色を遊んで楽しんでいます。
ここからまた新しいステージに行くことになります。
第2章の始まり、私の新しいエネルギーがある空間を一緒に味わっていただけたら本当に嬉しいです。
どなた様もお気軽に遊びにいらしてください。
全日在廊予定です。



